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ABS問題,名古屋議定書に関わる国内措置について,昨年あたりから環境省や文部科学省を中心に盛んに議論されている.昨年末以降,研究機関に席を置く研究者や企業関係者向けに度々説明会や意見交換会が開かれており,可能な限り参加するようにしている.昆虫は趣味と研究の境界,プロとアマチュアの境界が極めてあいまいで,むしろ市居の研究家こそ日本の昆虫類の多様性への理解を支えているといって差し支えない.もちろんそれは日本に限ったことではない.我々人間と違って野生生物の移動に国境など関係ないのだから,日本という地政学的な縛りは本来意味をなさないだろう.もうすぐ締め切られてしまうが,パブリックコメントも募集されているので諸分野で活躍されている方々から積極的に意見を発信してほしい.

面倒なので書きたいことをざっくり以下にまとめます.

・名古屋議定書に関係なく,ほとんどの国は遺伝資源の採取や持ち出しに制限をかけている.その地域のルールを尊守してこその調査研究.すでに,知りませんでしたとか遊びだからいいでしょうという逃げ道は残されていない.

・業者経由の標本の活用も制限を受けるから,みんなでアイデアを出し合って混乱を回避しないと.

・場合によっては日本人が日本国内の遺伝資源を扱っても制限を受ける可能性がある(フィリピンなどでは一応そのようなむちゃくちゃな法規定がある).

・関連情報は一部の研究機関や企業だけアクセスできる,あるいは専門性の高い情報公開だとだめで,平易で取り掛かりやすい案内を一元管理するのが理想.

・パブコメ出そう.虫屋さんたちの状況を分かっている人はルール作りの現場にいない.


「名古屋議定書に係る国内措置のあり方検討会報告書(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)について」
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17565
名古屋議定書に係る国内措置のあり方検討会(上のリンクの本体)
http://www.env.go.jp/nature/biodic/abs/conf01.html
JBA バイオインダストリー協会が各国の遺伝資源アクセスにかかわる情報をまとめてくれている.便利.
http://www.mabs.jp/index.html

九大の荒谷さんが分かりやすく問題点をまとめた記事を書かれている.
荒谷邦雄(2014) 名古屋議定書が甲虫研究にもたらす影響~「名古屋議定書に関する学術関係者意見交換会」に参加して~.さやばねNS, (12): 68-72
荒谷邦雄(2014) ABS問題に楽観視は禁物である ~「名古屋議定書に関する学術関係者意見交換会」で垣間見えた危機的状況~.昆虫NS, 17: 39-46


追補:
(1/15)質問を受けたので追記しておきます.名古屋議定書では発行以前の遺伝資源のアクセスに関して規制することはないそうです.法律で基本となる不遡及です.実際,そんなこと言いつつも時系列でとらえられない事案に関しては対象となると思います.標本の持ち出しとか.1/11の分類学会連合でも質疑で話題になりましたが,現状の判断のままだと標本の貸し借りもその範疇とみなされる状況のようです.
不遡及のくだりは,遵守されない(かもしれない)案件が近年散見されますね.大概そうさせているのは好悪や利害といった特定の団体や思想に寄与するような理由に思いますけどそんなんでいいんでしょうかね.
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